キリスト教文化センターでは、みなさまに宗教音楽等に親しんでいただく機会として、内外の音楽家による「チャペル・コンサート」を開催してまいりました。
今回は、ハンブルク国立歌劇場・副首席奏者を務める新進気鋭の演奏家、鈴木・ライナー・龍一氏をお招きし、無伴奏チェロリサイタルをお届けいたしました。
※当日の様子は下記のとおりです。
7月20日、同志社礼拝堂でチャペル・コンサートが開催された。演奏者はハンブルク国立歌劇場の副主席チェロ奏者として活躍されている鈴木・ライナー・龍一氏で、無伴奏チェロリサイタルとして行われた。鈴木氏はソリストとしても、ドイツ各地でリサイタルシリーズに招聘され、数々のオーケストラと協演して好評を得ている(鈴木氏をご紹介いただいた神学部石川立教授にこの場をお借りしてお礼を申し上げます)。
当日は酷暑にも関わらず、高等学校音楽部の生徒や家族連れなど約220人の参加者で、礼拝堂は満席となった。
開会に先立ち、原誠キリスト教文化センター所長から挨拶があり、会場である重要文化財の同志社礼拝堂が改修工事を完了して、1886年の創建当時の姿によみがえった最初のコンサートであることなど、説明がなされた。
コンサートの前半はバッハの無伴奏組曲を中心とする17世紀の音楽、休憩をはさんで後半はレーガーとカサドの無伴奏組曲が演奏された。いずれの曲も卓越した演奏テクニックの素晴らしさに加えて、温かく豊かな低音と繊細な高音が、残響の美しいチャペルの空間に広がり、1時間半にわたって満席の聴衆を魅了した。アンコールで演奏されたカタロニア民謡「鳥の歌」も繊細な美しさが静かな感動をもたらした。
長い歴史をもつチャペルでのコンサートは、新しい大規模なホールでは決して得ることのできないインティメートな雰囲気を豊かに感じさせるものであった。
キリスト教文化センターでは今後も市民の方にも楽しんでいただけるコンサートを開催したいと考えており、このような機会を通して同志社のキリスト教主義に触れていただければと願っている。
(キリスト教文化センター)
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